長谷川和紙工房では、手すき和紙の製造で作業所の近くにある井戸から汲み上げた原水を未処理のまま使用しております。井戸は清流で知られる板取川の河畔に位置していますので、原水は板取川の伏流水であると考えられます。平成16年度は文化庁の新進芸術家研修制度を活用し、この水質について定期的に検査を行いました。
平成17年度からは、長谷川和紙工房が独自で継続してこの水質検査を実施しております。検査は財団法人岐阜県公衆衛生検査センターにサンプルを持ち込み、月一回の頻度で、検査方法は平成15年厚生労働省告示第261号による(飲用井戸 鉄を含む11項目)の検査です。
項目名 |
基準 |
解説 |
一般細菌 |
100個 /mL以下 |
自然界のあらゆるところに一般的に存在する細菌の総称で、ほとんどの細菌は病原性を持っていません。一般細菌として検出される細菌の多くは、直接病原菌との関連はありませんが、一般細菌が多数検出される水は病原菌に汚染されている事を疑わせるものです。 |
大腸菌 |
検出されないこと |
ヒトや温血動物の腸内に常時住み着いている細菌のことで、糞便汚染の指標として広く用いられています。 |
| 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 |
10 mg/L以下 |
窒素肥料、腐敗した動植物、家庭排水、下水などに含まれる窒素化合物が水や土壌中で化学的、微生物学的に酸化、還元され、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素となります。多量に含む水を長期に継続して採取した、メトヘモグロビン血症を引き起こす場合があります。 |
鉄及びその化合物 |
0.3 mg/L以下 |
地殻中では、酸素、ケイ素、アルミニウムに次いで4番目に多い元素でいろいろな用途に使用されています。水道水に0.3
mg/L以上含まれると、赤水の原因となり、臭気や苦味を与えます。 |
| 塩化物イオン |
200 mg/L以下 |
水中にイオンの状態で溶けている塩素のことで海水中に多く含まれています。人や動物の排泄物にも多く含まれ、水質汚濁の指標となります。多量に含まれると水に味をつけたり、鉄管の腐食を促進する傾向があります。 |
有機物 |
5 mg/L以下 |
有機物などによる汚染の度合いをあらわします。土壌に起因するほか、し尿、下水、工場排水などの混入によっても増加し、水道水中に多いと渋みを感じます。 |
pH値 |
5.8以上8.6以下 |
水の酸性度、アルカリ性度を表す指標でpH値7.0が中性。7.0より値が小さくなると酸性が強くなり、高くなるほどアルカリ性が強くなります。一般に天然水のpHは5.0~9.0の範囲にあります。pH値が低いほど腐食性が高くなります。 |
味 |
異常でないこと |
水の味は、地質又は海水、工場排水、化学薬品などの混入及び藻類など生物の繁殖に起因します。 |
臭気 |
異常でないこと |
水の臭気は、化学物質による汚染、藻類の繁殖、下水の混入及び地質などに起因します。 |
色度 |
5度以下 |
水についている色の度合いを示すもので、基準値以下であれば、ほぼ無色な水です。 |
| 濁度 |
2度以下 |
水の濁りの程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ透明な水です。 |